金持ちの効用 2010 7 3

 経済成長のためには、金持ちが必要です。
あるいは、経済発展のためには、金持ちという存在が必要です。
これは、呪文のように、丸暗記しておく必要があります。
 「金持ちの効用」については、
2009年2月7日に書きましたが、もう一度書きましょう。
 たとえば、あなたが、小さな雑貨店を営んでいたとします。
毎日、毎日、売れるのは、105円の商品ばかり。
これで、あなたは、うれしいでしょうか。
そうではないはずです。
たまには、980円の商品、
いや、欲を言えば、4980円の雑貨が売れてほしいと思うでしょう。
もしかして、店の奥にある9880円の商品が売れれば、夢のようでしょう。
 ところで、4980円や9880円の雑貨を買う人は、誰でしょうか。
この不景気な時代に、そういうものを買うのは、
「金持ち」あるいは「小金持ち」でしょう。
 このような時代には、金持ちの効用、
つまり、いかに金持ちをうまく利用するかを考えるべきです。
そういう発想がないのが残念です。
 もちろん、金持ちが贅沢をしないで貯金ばかりしているならば、
経済的に見て問題があります。
政府方針として、金持ちが贅沢をしなければ税金を取るとすべきでしょう。

金持ちの効用 2009 2 7
 いろいろな政策が浮かぶたびに、
それを「金持ち優遇だ」と批判する人たちがいます。
 しかし、そういう批判をする人たちは、
経済というものを知らない、経済音痴です。
 経済政策の最初は、
金持ちに気前よくお金を使ってもらうことです。
絶対に避けなければならないのは、マネーの退蔵です。
 今や、庶民でも買えるようになった薄型テレビ。
しかし、薄型テレビが市場にデビューした頃は、
「いったい誰が買うのか」と思うほど、高額な商品だったのです。
 誰が買ったと思いますか。
最初は「金持ち」が買い、次に「小金持ち」が買うことによって、
量産効果が出て、次第に製品価格が低下し、
庶民にも買えるような値段になったのです。
 金持ちの効用、
つまり、いかに金持ちをうまく利用するかを考えるべきです。
そういう発想がないのが残念です。
 貧乏を愛せば、貧乏になります。
全員で貧乏を愛せば、その国が貧乏になります。















































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